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- もしも、あなたのまわりに流産・死産・新生児死亡などでお子さんを亡くされた方がいらっしゃるとき、あなたはその人にどんなふうに声をかけるでしょう。
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- 近くにいる人たちが、どういう態度をとり、どういう言葉をかけるかによって、流産を経験した人の痛みは増えも減りもするものだと思います。
- もしも、まわりにいる家族や友人が流産したとき、多くの人はどんな言葉をかけるでしょうか。
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- 「流産って、妊娠の10-15%の割合で起こるんだって」
- 「珍しいことじゃないのよ」
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- それは慰めの言葉ではありません。他の人のことではなく、流産をした人は「自分の」悲しみのなかにいるのです。それは確率の問題ではないのです。自分に起こった悲しみは、それ以下でもそれ以上でもないのです。
- しかも、それを言った人がなんのトラブルもなく子供を持った人だったら?流産経験者の中にわき出る「ひがみ」のような感情は責めるべきものではないはずです。
- それから、
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- 「もう忘れて、早く元気になってね」
- 「がんばれ」
- 「いつまでもめそめそしていてはダメよ」
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- これは励ましの言葉にはなりません。反対に重荷となって相手の心を沈ませるでしょう。
- 何か大きな悲しみがやってきたときに、その悲しみを我慢してはいけません。これは心理学的に言っても間違いではないのです。悲しみがやってきたときは、思いきり悲しみ、思いきり泣いて、とことんその感情と向き合うのです。それが一番良い方法なのです。我慢してしまえば、押し込めた感情はひずみとなって胸にたまり、いつか暴走するでしょう。暴走した感情は、自然な悲しみよりも、より深く彼女を傷つけてしまいます。
- だから、悲しんでいる誰かのその悲しみを邪魔してはいけません。どうせ言葉をかけるのなら、「泣いていいんだよ」と言ってあげてください。ぎゅっと抱きしめて、一緒に泣いてあげてください。そのほうがずっといいのです。
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- もし、あなたのまわりの人が初めての妊娠ではなく、二人目や三人目の赤ちゃんを流産してしまったとします。
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- 「あなたには一人(二人)いるんだから、いいじゃない。まだましよ」
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- 本当にそう思いますか?何人目だろうと、彼女のお腹の中には新しい命が宿っていたのです。赤ちゃんは第一子(第二子)のコピーだったわけではないのです。この意味が分かりますか?
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- また、流産した人の中には「産まれても何らかの障害が残った可能性があります」と医師から言われている人がいます。その人に対して、
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- 「じゃあ、流れちゃって(産まれてこなくて)良かったのよ」
- 「産まれてきても、不幸だったわよ」
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- と言うのは絶対にいけないことです。
- もし、その言葉を言ってもいい人がいたとしたら、それは流産を経験した女性とそのパートナーだけです。いえ、本当はその二人にさえ権利はないのかもしれません。だったらなおさら、第三者にそれを言う資格も権利もないのです。「産まれてこなければよかった」なんて、誰にも言う権利はないのです。今実際に病気や障害と闘っている人たちに対してももちろんのことです。
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- あなたが相手に良かれと思って言う言葉が、実はとても鋭い刃になるのです。じゃあ、一体何を言えばいいのか?と思われるでしょう。一番いいこと、それは「何も言わないこと」です。相手がやってくるまで、扉を開いたままで待っていてあげてください。そして、彼女がやってきたら、ゆっくりと話を聞いてあげてください。抱きしめてあげてください。必ずしも"身体"を抱きしめるということではないのです。その"存在"を抱きしめてください。きっと彼女はあなたに何かを言ってほしいのではないのです。話を聞いてほしいのです。相槌をうち、「よくがんばったね」と言ってあげてください。「あなたも赤ちゃんも、がんばった」と。
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- もしも、彼女が随分長い間うずくまっていても、せかさないでいてあげてください。悲しみから立ち直る時間は、人それぞれ違うものです。彼女が100%立ち直っていないことを知っても、叱ったりはしないでください。愛する人を亡くして、その悲しみが無くなることなどないのですから。たとえ、それがまだ小さな小さな、人間の形もしていないような胎芽でも、胎嚢だけ確認できた段階でも。だって、女性なら、望んで受胎した女性なら、検査薬が陽性になったときに、医師から「おめでたですよ」と言われたときに、ずっと将来まで夢を見るものではありませんか?胎内で10カ月命をはぐくみ、出産をして、そしてずっと一緒に歩いていく未来のことを夢みているのです。その夢を全部なくすのです。想像してみてください。想像することは、難しいことではないはずです。
- よく、ショック療法だなんて言ってわざと厳しい言葉を投げる人がいますね。でも、それは本当に有効ですか?一度考えてみてほしいものです。
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- 決して甘やかしてほしいと言っているのではありません。ただ、状況を見極めてくださいとお願いしているのです。
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- 悲しんでいる人の悲しみをじ邪魔しないでくださいと書きました。でも、人前でも悲しめる人はまだわかりやすくていいかもしれません。なかには、決して人前では悲しめない人がいます。彼女はあなたの前で元気に振る舞うでしょう。「平気だ」と言うでしょう。自分の身に起こったことを、笑いを交えて話すかもしれません。そういうとき、
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- 「悲しくないの?」
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- と言わないでください。
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- 「元気そうじゃない」
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- と言わないでください。
- 上にも書いたのと一緒です。悲しくないわけがないのです。あるいは、とてつもなく大きな悲しみが襲ってきたときに、妙に客観的になったり、意味のつながらないことを考えたりすることは、これも心理学的に言っても不自然なことではないのです。時を経て、彼女の中にじわじわと悲しみがやってくるかもしれません。直後に取り乱すことだけが、悲しみではないのだということを知っていてほしいのです。
- 私自身、流産のあとは笑っていました。私は第三者がいると泣けないのです。そのうえ、早々にHPも立ちあげました。よく言われたのは「強いのね」という言葉。実はこれが一番いやでした。私は強くない。前向きでもない、自己嫌悪と悲しみの中で、どれだけ迷っていたことでしょう。今では、自分の悲しみを悲しみとして受け入れることが出来るようになった分だけ、後ろ向きの自分も含めて前向きだと言うことができるようになりました。が、見えることだけをすべてだと決めつけるまわりの反応には、たくさん傷つきました。
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- もし、あなたが妊娠中だったり、小さな子供を持っているとしたら、彼女にそのことばかり話すのはやめてください。無理に会おうとしたり、子供を会わそうとしないでください。彼女は、しばらくはあなたに会えないかもしれません。面と向かって、祝福の言葉を言えないかもしれません。それは、決して祝福していないということではないのです。友人が妊娠し、出産するということを祝福する気持ちのもう一方で、爆発しそうな感情を持て余しているのです。心がばらばらになりそうな痛みなんです。だから、遠くない未来、彼女があなたに「おめでとう」と言えるまで待ってあげてほしいのです。
- でも、妊娠したことや出産したことを、隠す必要はないと思います。これは、感じ方も人それぞれで断言はできませんが、教えてもらえなかったことに傷つくことだってあるのです。勝手だと思われると思います。ただ、彼女の精神状態が普通ではないのだということだけ、知っていてほしいのです。分かっていただけるでしょうか。
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- 最後に、流産した後、次の妊娠までは大抵3カ月から半年開けるように指導されます。もちろん、症状や状況によって様々です。一年待たなければいけない場合もあります。そして、みんな、赤ちゃんが欲しいと望みながら、次の妊娠に大きな不安を感じています。
- 私は、流産後の妊娠については、彼女の体調と精神状態が整って、彼女が「よし」と思ったときにするのが一番いいと思っています。だから、
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- 「赤ちゃん、まだ?」
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- とは聞かないでください。これは、結婚している人すべてに聞くべきことではないのです。が、日本ではまるで挨拶のように使われていますね。でも、もうそろそろみんな知ってもいいころじゃないですか。その言葉で傷ついている人の、どれだけ多いことか。不妊がこんなにニュースや雑誌で取り上げられている今、まだそういう挨拶が残っていることがとてもおかしいと思います。そうじゃないですか?
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- どうか、彼女の心が落ち着くまで待ってあげてください。彼女がやってきたら、優しく受けとめてあげてください。無理に、言葉をかけようとはしないでください。無理にひねり出した言葉は、大抵の場合相手を傷つけるのです。
- わがままなことを、と思うかもしれません。でも、理解してあげてほしいのです。
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- 出来るならこういったHPが存在することを彼女に教えてあげてください。同じ経験をした人と話をすることは、とてつもないやすらぎを与えてくれるでしょう。
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- ここに書いた例は誰にでも当てはまるものではありません。しかし、一般的に「慰めの言葉」とされているもののなかに、相手を傷つける可能性のあるもののなんと多いことでしょう。少しでもたくさんの方に、そういうこともあるということを知ってほしいと思います。
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- 言わないでほしいことをたくさん書きました。でも、誤解してほしくないのは、たとえばそれを言われたとして、みんな、その言葉が自分を気遣って発せられたものだということは理解できているのだということです。でも、頭で理解できることが、そのまま心に落ちてこないこともありますよね。のどにひっかかって、痛みになることってありますよね。そういうことも含めて、分かっていただけたらと思います。
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- モドル
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